ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
廃墟をじっと見つめる。



ずっとこのまま・・・


そう、このまま・・・・



廃墟は此処にあって欲しい。廃墟が在っての此処なのだから。





ピシっ



何かが



折れる音がした。




それはどの柱よりも強く強く廃墟を支えた大黒柱。




ガクンっと廃墟が傾いた。







そしてそこからはスローモーションのように。



慌てて逃げる事すら忘れ




口を開けて呆然と二人並んで立ち尽くした―――。














ズドォゥンっ



莫大な規模にその音を響かせ、廃墟は静かに眠りについた
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