年下オオカミ。
「でも、俺は諦めたくないんだ。
小さい頃からずっと好きだよ、有紗ちゃん。
俺、これから頑張るから。
それくらいいいでしょ?」
ニコッと笑って言ってきた。
その笑顔は私にだめと言わせないような笑顔で…。
私は、受け入れるしかなかった。
「わかった…」
ポツリと言うと、
「やった!
有紗ちゃん大好き!」
ガバッと抱きついてきた。
「ちょっと‼ そういうのは無しだから‼」
えーっと拗ねた顔で航宇くんは手を離した。