横顔だけじゃ、足りなくて
私を心配して部活終わりに那雲がお見舞いに来てくれている。
「新間先輩、怒ってた?」
『もうカンカン!
バカなりに頑張ったんだけどなー』
どうしても部活がしたい那雲は、顧問の先生にダメもとで半分したら部活に行っていいかを頼んだみたい。
必死で頼み込む那雲を見て、なくなくOKしたんだろう。
だから今日も残りの課題を終わらせてから、部活に行ったのかな?
「期末、頑張ろ!」
『だな。
てかもう大丈夫か?』
「まだ微熱はあるけど明日は学校行くよ!」
心配する那雲の顔は見たくない。
すると両手で私の頬を触ってきた…
『俺の手熱いしわかんねーな』
「心が冷たい?」
『んなわけない…はず』
考え込む那雲を見て笑う
知ってるのに。
那雲の心が温かいことなんて