横顔だけじゃ、足りなくて
スイカを食べ終わった後、那雲の部屋でみんなで雑談
ここでもやはり、話題はサッカーになるわけで…
全然話についていけません!
するとそれに気付いた那雲が話を切り上げた。
『あっ、日比野さんって何かスポーツ出来るの!?』
「えっ…んー…特にないかなぁ」
私に向けられる、赤石くんのキラキラする目を逸らすハメになってしまった。
フレンドリーな赤石くんはクラスの男子はもちろん、女の子までも仲良く話すから羨ましい。
ずっと笑ってる感じがする!
『真彩は運動ダメだよなー!』
「あー!今バカにした!?」
『した』
「もう!!」
那雲が私を小馬鹿にして笑う。
言い合いが出来る仲は好き
だからなんだろ…
もっと彗くんといっぱい話したい。
那雲みたいにとは言わないけど、冗談が言い合える仲に近づきたい。
『あっ、真彩ちゃんって呼んでいい?』
「別にいいよ?」
『じゃぁ、逹奇って呼んでよ!』
下の名前…
そう下の名前で私が呼ぶのは、思い返せば那雲と彗くんだけだった。
あっ、イッチーも一応入るかな?
「じゃぁ、逹奇くんで」
『おう!』
だんだん話すの慣れてきた気がする。
私もフレンドリーになれたら、もう少し先輩と気軽に会話出来るかな?
早く会いたい…
夏休み中に会えるのかな…?
わがままを言うなら、一緒にお祭りとか行きたい。
だめ?