横顔だけじゃ、足りなくて
すると那雲のスマホが鳴り、那雲が嫌そうに電話に出た…
逹奇くんと二人して那雲の電話が終えるのを待つ…
もしかして、部活で何かやらかしたとか!?
那雲ならありえなくはない!
先輩たちに失礼な事言ったとか!?
少し先輩と話した後、スマホをテーブルの上に置いた。
『なんか、果歩先輩と剛先輩が一緒に祭り行かないかって』
お祭り…!?
これは夢ですか!?
もしかして、彗くんも行くのかなぁ…!
「行く!!」
『じゃ、俺は明音先輩誘お!』
ん?
明音先輩?
もしかしなくても、きっと逹奇くんの好きな先輩の名前だろう。
いったいどんな人なのかな?
美人系かなー?
那雲の言葉を聞いた逹奇くんはスマホを取り出して、電話をかけ始めた…
逹奇くん、凄く笑顔
大好きなのかな。
だって、それは本当にその人が好きじゃないと出来ない笑顔だと思う。
恋をしている人の笑顔は格別
千加も、普段の笑顔とイッチーと話す笑顔はまた違って見えるから。
恋をすると、笑顔まで変わるんだ…