横顔だけじゃ、足りなくて



電話を終えた逹奇くんはやけに笑顔で…


結果は聞かなくてもOKだったとすぐにわかった。


私も、誘ってみようかな…


そう思った瞬間、スマホの画面が着いた。


LINE?


誰からだろう…




「ウソ!?」




LINEを開けるとそこには彗くんからのメッセージだった。


二週間後のお祭り、一緒に行かない?


そういった内容だった。


たった一行という短いメッセージだけど、私にとっては凄く嬉しいこと。


それに、先輩から誘いがくるなんて思ってもみなかったから…


返事を送って、スマホを見ると既読がすぐに付いた。


すると、

良かった。
浴衣…着るの?


との返事が…


浴衣!?

そういえばいつから着てないかなー…

でも、やっぱり着たい…。


私は、着るという返事をした。


なんか、ワクワクしてくる!


どうしよう!




『真彩、ニヤけすぎ』




パッと顔を上げると私をじっと見ている那雲と目が合う…


見られてたー…




『何なに、真彩ちゃん好きな人から誘われたの?』


「うん!」


『良かったじゃん!』




逹奇くんは笑ってくれるけど、那雲は何故か笑ってくれない…




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