横顔だけじゃ、足りなくて


私がパフェを食べる中、彗くんはコーヒを1杯飲んでいる。


大人だなぁー!


甘いものを食べると、すぐ頬が緩み気が抜けてしまう。


そこをよく那雲に頬をつつかれる。




『真彩ちゃん、鼻にクリーム付いてる』




笑いながら紙ティッシュで拭いてくれた彗くん。


一気に顔が赤くなるのがわかった。


我に変えるとさっきのいわゆる、あーんが恥ずかしくてたまらなくなる…


私、変って思われた!?


そしたらどうしよう…




『ん?
どうかした?』


「いえ、すみません…」


『ははっ、敬語になってる』


「あっ、ごめん」




彗くんの明るい笑顔を見ると、小さな失態がすぐに忘れてしまう。


今日はいっぱい彗くんの笑顔が見られてるし♪


ニコニコ笑ってくれるから、私も自然と笑顔になっていくんだ。




『付き合って一ヶ月…
これからもよろしくね?』


「うん!」




今の“好き”って気持ちがいつまでも続いていくと良いな。


いや、続くと信じていたんだ。





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