横顔だけじゃ、足りなくて
お昼休みになり、お弁当を食べ終わってから今度は二年生の教室を回ることにした。
先輩に用事があると言った那雲を連れて、今回は3人で
二年生とだけあってか、一年に比べて落ち着いている教室内。
『剛先輩って7組だったっけなー』
「あっ!
ミマ先輩、こんにちは!」
千加は一度立ち止まり、丁寧にお辞儀する。
これが体育会系部活の上下関係。
私はそれが苦手で中学は美術部に所属していた。
でも、少し体育会系に憧れたりもします…
そうこうして、一向に先輩が見つからないまま7組まで来てしまった。
7組とは進学コース
私達も一応7組だけど…
頭はあまり良くないのが事実。
先輩達の代は良くわからないけど。
「ねー、真彩いるー?」
「いない…」
どうして?