横顔だけじゃ、足りなくて

「千加、イッチーに名前呼ばれる度に凄く嬉しそうに笑うよね！」


『うん。
そしてすぐくっついてくるよ』




クスッと小さく笑ったイッチー


すぐ抱きしめてくる千加を鬱陶しがらず、逆にいつも嬉しそうに笑うイッチーだもんね。


その表情は抱きしめる千加には見えていないけど…




「千加見てたら笑顔になるよね！」


『うん。
元気でハイテンションだけど、元気がないとすぐにわかっちゃうんだよね』




一番すぐ近くにいるからこそ、小さな気持ちの変化に気付くのだろう。




『まっ、そうなったら俺が千加を元気付けるんだけどね』


「イッチー嬉しそうだね！」





笑ってイッチーの肘をつつく。


大切な人を想う気持ちはこんなにも輝いている。