横顔だけじゃ、足りなくて
・*episode 6.
⇒学校祭 1
そして、ついに学校祭当日
校長先生の挨拶によりスタートした学校祭は、朝からわいわいガヤガヤ盛り上がっています!
まだ明日もあるのに…
さっそく、千加はイッチーの腕にくっついて教室を出て行った。
と、思ったら逹奇くんも勢い良く教室を抜け出した。
すると那雲は私に『楽しめよ』とだけ言って、教室を後にして行ってしまった。
もちろん外で模擬店を出すので教室には、誰ひとりと残ったりはしない。
教室の窓からでも見える模擬店のテントの長列…
3年生の舞台発表以外はほとんどが模擬店だ。
『真彩ちゃん!』
教室のドアから顔を出した彗くんの元へ駆け出して、左手をぎゅっと握る。
何かきっかけがないと繋げない手…
今日は学校祭だから…いいよね?