横顔だけじゃ、足りなくて



二人でオムそばを探し歩き、やっと見つけた!と思って買ったものの席がなかった。


今は12時半とお昼時…




『大丈夫!
校舎裏のベンチならきっと人が居ないはず』




肩を落とす私にそう言って、私の手を引いて歩き出した。


向かう場所は校舎裏


あそこは人があまり立ち寄らない訳には理由がある。


学校内で一番奥の校舎

しかも、その校舎裏だ。




『ほら、やっぱりいない』


「ほんとだ!」




ベンチに座り一息ついたところで、オムそばを食べ始める。


焼きそばを包む卵がふんわりしていて美味しい!



『初めて食べた…』


「えっ!?」


『でも、すごい好きな味』




そう微笑む横顔


まぁ、食べにくいよね…


ティッシュが欠かせない…



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