横顔だけじゃ、足りなくて
なんでこんな…
「頑張ったんだよ?
でも、クラスの子たちにウザがられて…
結果、友達なんて一人も出来てない。」
そう言って胸元に飛び込んできた和奏…
泣いてる…
肩を震わせながら…
『ごめん…一人にして』
「彗は悪くない。
悪いのは全部私なの…」
全部…
俺が笑い合っていた中、和奏はずっと一人で辛かったんだ。
ごめん…
ごめんな…
「彗…」
『和奏…』
感情が込み上げて、抱き締める力を強くしてしまい、和奏をベッドに倒してしまった…
覆い被さる形になってしまったわけで…
離れようとすると、ぎゅっと腰に手を回された。