横顔だけじゃ、足りなくて
思っても見なかった言葉が、胸に深く突き刺さった…
私じゃ…ダメなの?
やっぱり私より和奏さんなの?
もう、わからないよ…
あれだけ笑い合ってきたのに。
「そっか…。
そうだよね。」
この場から居なくなりたい。
今すぐ消えたい。
目頭が熱くなり、涙が流れそうになりながら私は行く宛もなく走り出した。
なんでこうなっちゃったんだろ…
私が彗くんに恋しちゃったから?
彗くんと出会ったから?
彗くんと和奏さんを引き裂いたのは私だ…
和奏さんを苦しめたのも。
和奏さんから彗くんを奪ったのも。
全部、全部…
私が悪いんだ!
あの日、図書室に行かなきゃ良かった。
恋なんて…しなきゃ良かった。