横顔だけじゃ、足りなくて
でも、これは私が首を突っ込む話じゃない。
二人の事だから。
和奏さんがしたいように、させてあげるのが一番だ。
「彗をお願いね?」
「和奏さんは?」
「私は、とりあえずもう一回頑張ってみるよ!
バイトしながら通信制に通う事にしたから」
通信制…
自信な下げなその表情…
でも、和奏さんがそう決めたなら仕方が無いよね。
「和奏さん、頑張ってくださいね…」
「ありがとう!
彗はきっと大丈夫だから。
私は二人の幸せを願ってるから」
晴れ晴れした笑顔で笑った和奏さんは、保健室を後にした。
やっぱり…和奏さんは強いです。