横顔だけじゃ、足りなくて



-彗 side-


放課後、ゆっくり保健室へと足を運んだ。


もちろんそこには和奏がいないわけで…


和奏がずっと見ていた窓からの景色を眺める中、あるものに気付いた。


巻かれたカーテンの紐の隙間に挟まれた封筒。


取ってみると、和奏からの手紙だった。


薄い水色の封筒から手紙を一枚取り出す。





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