横顔だけじゃ、足りなくて
彗くんが落ち着いてから、二人してベンチに腰を下ろした。
もう、隣は空いていない。
それだけで嬉しい。
「彗くん…」
『ん?』
振り向き際に私は彗くんにキスをした…
当然、驚かせただろう。
今、目をぱちぱちさせているのかな?
キスなんて、私からは座った姿勢からじゃ出来ない。
自分からチャンスを掴まなきゃいけない。
ゆっくり唇を話すと、頬を赤く染めた彗くんの姿が目に入った。
可愛い…
そう思った矢先、今度は彗くんからキスをしてくれた。
ねぇ彗くん…
私今、すごく幸せだよ