横顔だけじゃ、足りなくて
バイト…
きっと、彗くんもバイト終わりはクタクタなのかな…
遅い時は11時までバイトをしている。
その日が普通に三連勤とかもある…
私が寂しい気持ちをするのは簡単。
だけど、彗くんは私が思っている以上に大変なのだろう。
「ん〜…」
『家に居ても暇そうだよ?』
うぅ…見抜かれてる。
家に居ても本を読んだり、課題をしたり、テレビを見てゴロゴロするだけ。
虹二の言う通り、バイトをすればしっかり働いてその無駄な時間をお金に変えられる…
バイトかぁー…
「考えておく…」
『そ。
ねぇ、母さんお腹空いたー!』
ソファーから立ち上がり、キッチンに立つお母さんの方へ行った虹二。
弟が言っている事が図星過ぎて、姉として情けない気持ちになってしまう。