横顔だけじゃ、足りなくて
頭の中で解き方を整理してから、逹奇くんにわかりやすく説明した。
うんうんと頷いてくれて、スムーズに理解してくれたようだ。
意外と頭が賢い逹奇くん。
いつもはおちゃらけなイメージはあるけど、好きなことには真っ直ぐ突き進むタイプ。
すると、ドアからジュースを飲みながら入ってきた、千加とイッチーは私たちを見た。
「あれ!?
三人でテス勉!?」
『そう。赤点取りなくないからね!』
ピースサインで答えたのは逹奇くん。
イッチーはさっそく那雲に勉強を教えてくれている。
実はイッチー、クラスで一番賢い。
毎回最高得点を出している…
千加はイッチーに教えてもらうが、全然やり方に理解出来ていないみたい…