横顔だけじゃ、足りなくて
教え方も丁寧でわかりやすく、すぐ理解出来た。
私の納得した顔を見て、向かいの席に戻ろうとした彗くん。
その腕を掴んで引き寄せ、彗くんの唇に軽くキスをした…
「お礼って言う意味で…」
強引な自分の行為に我に返る!
はっ…
私…何やって…
離れようとすると、それより先に彗くんからキスをされた…
『真彩が可愛いから』
「…」
恥ずかしくて言葉も出ない…
もうちょっと良いやり方があったのかもしれない…
反省しか出てこなくなる…
『下向かない!』
「えっ!?」
そう言われて顔を上げるとまた、彗くんからキスを…
下向かない!って言われても…
恥ずかしいと下を向く癖は直らない。