横顔だけじゃ、足りなくて
っという事で、残りのお昼休みに先輩たちがいる教室まで来たけれど…
先輩たちが見当たりません…
私たち3人が浮くわけで。
教室を覗く千加の腕をぎゅっと掴む。
『なになに、君たち一年生?』
「へっ?あっ、はい」
いきなり肩に腕を回された。
チャラチャラした茶髪の先輩…
てか、腕どけてくれませんか?
千加が怒って口を出そうとした瞬間…
『俺たちの後輩に何か用か?』
『はぁ?』
「まぁまぁまぁ!
ごめんね!その子たち先着入ってるの」
舌打ちして柄の悪い男の先輩を、追っ払ってくれたのは新間先輩と果歩先輩だった。
柊良先輩は少し後ろから、ジュースを飲みながら来ていた。
アイスココア…
甘いもの好きなのかな?
そんな勝手な事を思っていた。