横顔だけじゃ、足りなくて
20時半、私は那雲の帰りを家の前で待った。
今日は居残り自主練なしで帰るってLINEが返ってきた。
私のワガママにごめんなさい。
『真彩、なんで外に?』
「ずっと待ってた。」
『バカ、風邪引いたらどうすんだよ!
とりあえず中入れ』
那雲に引っ張られて、家に入れられた。
階段を上がり、那雲の部屋へと入るとなんだか懐かしい気持ちになった。
いつも那雲のふかふかのベッドにダイブしてたなぁ…
『で、話って?』
落ち着いたところで話を切り出した。