横顔だけじゃ、足りなくて
どうして那雲を?
「ただの幼馴染みです!」
『そう?
あの子、さっきからずっとこっち見てくるんだけど』
「那雲が!?」
ん〜…
那雲の事だから、きっと興味本位だろう。
私から話しかけに行った事に驚いているんだろう。
今までの私とは一味違うんだよーだ!
人見知りは少しずつ直していくんだ。
『ふーん、だいたいわかった気がするよ』
先輩の笑に、訳がわからなかった。
楽しそうに微笑んでいる。
腕を前で組んで、少し背中を曲げて…
先輩の細身な腕の筋に目がいってしまう。
痩せ気味かな?
異常に体重が軽かったり…?
多分、太らない体質だろう。
女の私には、随分羨ましい事…