横顔だけじゃ、足りなくて




それもどこか恥ずかしそうに…


するとポケットから何かを取り出した。




『左手出して、目…閉じて』




…えっ!?


それってまさか…


黙って左手を出して目を閉じた。


私の左手に彗くんが触れる…


やっぱり




『いいよ』




目をゆっくり開けて、左手を見てみるとそこには光に反射してキラッとしたリングが…




『どう…かな?』




彗くんが私に左手を見せてきた。


私と同じリング…


綺麗な指にしっかりとハマっている。




「ありがとう…ありがとう!」




ダメだ…


嬉しすぎて涙が出てきた。




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