横顔だけじゃ、足りなくて



まさか、先輩が教室に来てくれるなんて思ってもみなかった。




『ん?』


「あっ、いや…」


『眼鏡?』


「はい…」



先輩は小さく笑って目を閉じ、ゆっくり眼鏡を外した。


長いまつ毛がふっと上がった…


綺麗な二重瞼




『かけてみる?』




先輩から眼鏡を渡されかけてみる…




「ぼんやりします」


『ちょっときついかな?
俺、目が悪いから授業中とかはかけてるよ』




眼鏡を外して、先輩に返すとまた眼鏡をかけ直した。


かっこいい…


先輩から目が離せません!




「似合ってます…
凄く…かっこいいです」


『なんかそう言われると照れる…
ありがとう』




恥ずかしそうに下を見ながら小さく笑った先輩。


笑顔がなんだか可愛い…


私、先輩が好きです。



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