横顔だけじゃ、足りなくて
絆創膏の上からそっと左頬に触る…
「これで大丈夫!」
『絆創膏貼るとかっこ悪い…』
私から目を逸らし、下を向いて笑った那雲。
那雲はすぐ傷を作るから、私のスマホの手帳ケースに必ず絆創膏を入れている。
強がってなかなか貼らしてくれないけど…
「そこは素直にありがとうでしょ?」
『…ありがと』
ふふっ!
部活終わりの那雲の体にはまだ汗が見られる。
今日も部活、お疲れ様!
キラキラする笑顔がどうか、試合でたくさん輝きますように!
「バスケ、やりますか!」
『だな』