横顔だけじゃ、足りなくて
⇒気持ち…
週末が明けた月曜日、まだ途中までしか読めていなかった本の内容を思い出した。
授業中、何気なく空を見上げると曇り空の隙間から太陽の光が差し込むのが見えた。
雲と雲の狭い隙間を通って一直線に照らす光…
そう
先輩から借りた小説はそんな物語。
主人公の女の子は、私と同じ高校生
だけど、その子は誰とも関わろうともしないでずっと一人で学校の一日を過ごす毎日…
休み時間は話しかけられるのを嫌い、決まっていつもイヤホンで音楽を聴く。
しかし、一人の男の子が彼女の難く閉ざされた胸の内を開けようとする。
何度も友達に裏切られ、人を信じる事が出来なくなった彼女の心に一筋の光が差し込む…
そんな物語
ここまでだとラストはハッピーエンドの確率が高く思った。
だけど、まだ数ページが残っている。
続きが早く読みたくて仕方がなかった。
そればかり気になって、4限目の授業内容が全く入らなかった。
ただ、ノートに先生が言った言葉を書いただけ。
小説は最後まで結末なんて誰にもわからない。
途中で読むのを止めてしまった本も、中にはあるかもしれない。
けど、その本を最後まで読んだ人にだけ何か特別な感情が表れる。
私は、必ず一度手をつけた小説などは絶対に最後まで読むようにしている。