横顔だけじゃ、足りなくて



スリーポイントエリアでシュートを放った那雲…


ボールは今まで見たどのシュートよりも綺麗にゴールへと吸い込まれた。




「「決まった!!」」




思わず飛び跳ねてしまった!


果歩先輩とハイタッチを交わし、那雲が私を見て笑った。


それから少しずつシュート成功率が上がり、点数を開いていった。




《ピピーッ》





53対42点で試合が終わった。


那雲が勝った!


やった!




「うそー…」


「どうかしたんですか?」




果歩先輩がショックそうに私にトーナメント表を見せる…


最悪だ…


次は2-7

つまり柊良先輩のいるクラスだ。




「うわー!
どっちを応援しようか迷うなぁ」




果歩先輩までもが悩み始めた。


那雲か、先輩か…


どっちも応援しようかな?


出来れば対等に…




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