横顔だけじゃ、足りなくて
そこで、「あっ!」と声をあげた千加。
「バイト先を教えてもらうことって…」
「ちょ!千加!」
そんな個人情報を…
聞き出せるわけ
「いいよ!ねっ、剛?」
『まぁ…いっか』
「彗のバイト先は駅を越えてすぐにあるレストランだよ♪」
レストラン!?
大人しそうな先輩が!
うわー…絶対カッコイイ…
見たい…かも。
「ファミレスですね!
ちなみにシフトってー…」
「もう!千加やめなよ」
「土曜日は高確率で入ってるよ!」
そんなサラリと!
千加、シフトまで聞いてどうするつもりだろう…
まさか行く気じゃぁ…
「ありがとうございます!
良し!真彩、明日15時ね!」
「千加?」
「真彩辛気臭いから、付いてってあげるって言ってんの!」
千加の態度に笑った果歩先輩。
だいたい意図はわかって教えたのだろう…
新間先輩までもが笑って千加を見ていた。
ほんと、千加ってばすぐ行動するんだから!
でも、千加のそこが好き。
迷った私をすぐに次の行動へと移してくれる。
「真彩ちゃん、彗をお願い…」
「でも…」
「話、聞いてあげてよ」
果歩先輩が言うなら…
行くしかない。
私は返事をすると、果歩先輩も新間先輩も笑顔になってくれた。
明日…か