横顔だけじゃ、足りなくて
『お待たせしました。
コーラ1つとメロンソーダ2つ、お持ちしました』
店員さんがテーブルに置いて立ち去ろうとした時…
「柊良さん、久しぶり!」
『千加!?
に、真彩ちゃんに…那雲くん』
へっ?
千加!?
「あっ!黙っててごめん!
実は塾が一緒だったの」
『えっ?
知り合いってこと言ってなかったの?』
柊良先輩は何がなんだかわからないまま、千加を見ていた。
塾繋がり…
あーなるほど
「柊良さん、バイト終わったら真彩が話あるって!」
『話?
んーじゃぁ…17時に店前でいい?』
「へっ!?あっ、はい」
注文が入ったので柊良先輩は少し笑って、この場を後にした。
事がたんたんと進みすぎて…
『千加、あいつと知り合いだったのかよ!』
「うん。
言うのが送れて…」
『へー』
メロンソーダを1口飲み千加を見た那雲。
見た感じただの友達かなぁ?
千加は笑って私を見た後にこう言った。
「勉強少し見てもらってただけで、連絡先までは知らないよ!」
と笑った。
千加は受験生であった中3の時だけ、塾に通っていた。
部活を引退後、受験勉強が進まなく仕方なく塾へ入れられたんだ。
「真彩ごめんね」
「うぅん!いいよ!」
笑って千加と抱き合う。
やれやれと言わんばかりに那雲はメロンソーダを飲んでいた。
それからはまたイッチーの話へと変わっていった。