横顔だけじゃ、足りなくて
次の日の授業中…
おかしい。
絶対におかしい!
今日朝からずっと那雲がそわそわしてるし、落ち着きがない!
千加やイッチーもその様子に気づいていて、三人で遠くから那雲をみつめる…
「放課後、真彩と出掛けるからじゃないの?」
「そんなわけないよ…」
『なら、部活だな』
イッチーが頬杖を付いて那雲をじっと見て言った。
どう考えてみても、部活しか思い当たらなかった。
早く終わるから…
その言葉が頭から離れなかった。
「大会じゃないんじゃないの?」
『うん、今は何も試合はないはずなんだけど』
また千加とイッチーが首をかしげて悩み込んだ。
サッカー部なんてこのクラスに…
クラス全体を見渡してみる…と
確かあの人!
サッカー部だって聞いた事あったような…