横顔だけじゃ、足りなくて



でも、意外と悪くない。


いつの間にか肩もがっしりして、肩幅が広くなった。




『真彩、柔軟剤変えた?』


「そういえば…
てか、急にどうしたの?」


『いや、いい匂いだなと思ってさ』


「…なにそれ〜」




抱きしめるのをやめて那雲をみるとちゃんと笑ってた。


俯きながらお腹を抱えて、おかしそうに


やっぱりその笑顔がいい!


私もそれにつられて、いつも笑顔になれるんだ。




『わり、またかっこ悪いところ見せて』


「いいよいいよ!
次は嬉し泣きの那雲が見たい!」


『りょーかい』




目を細めて歯を見せて笑う那雲


ずっと近くで見ていたい…



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