横顔だけじゃ、足りなくて
繋がった!
《また那雲か!次はなんだ!?》
「あっ、いえ…真彩です」
繋がった瞬間に新間先輩の怒鳴り声が…
そりゃ、那雲嫌がるわけだ…
するとすぐに新間先輩が謝ってきて、優しくその問題を教えてくれた。
それを見て那雲が一言…
『剛先輩って本当に賢いんすね』
《真彩ちゃん、ごめん那雲に変わって?》
一言返事をして、那雲にスマホを渡すとすっごい嫌そうな顔をした。
スマホを見た瞬間、すぐに新間先輩の声が聞こえてきた…
那雲が面白がって途中からテレビ電話に切り替えたのだ。
《お前、本当に次もレギュラー外してもらおうか?》
『えぇぇ!それだけは…
監督には頼まないで下さい…』
那雲がだんだん小さくなってる…
見てて面白い…
…
テレビ電話を終了し、深いため息をついた那雲。
なんとか新間先輩のおかげで、問題を解き終わり、今に至る…
『剛先輩って教師になったらスパルタそうだよな』
「部活では?」
『超スパルタ。
3年が二人だけだし、その二人からも信頼度が高いし、絶対キャプテンになるな』
那雲の弱みは新間先輩だ。
そう思うと新間先輩はすごい…