曇り空
ピピピピッ
ピピピピッ

うっとおしい目覚ましの音で目が覚めた


あれからの記憶がない

時計が午後11:00を指したところだ

家族はいない
いるのは家賃や食費を払ってくれる私を産んだ同居している人と居るのかいないのかわからない、私より3年先に生まれてきた男
一般世間ではそれを家族と言うのか

なら、そうとしよう

私を産んだ人滅多に家になんか帰ってこない
仕事だろうか、男だろうか
そんなの私には関係ない

いない方がかえって自由で居心地がいい





< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop