O♡L
今日は単純な入力ばかりだったから、ミスするようなことはないはず…。


「小稲、さっさとこいっ」


課長の催促する声。

あたしは重い腰を上げて、課長席に向かった。


「…はい。なんでしょうか?」


恐る恐る課長席に行くと、五十嵐課長は今までにないくらい険しい顔をしていた。


「お前、ちょっとそこに座れ」

課長は顎をクイッとして、課長と正面を向い合うようにして置いてあるイスに視線を移す。
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