O♡L
あたしの顔を覗き込む、あずさ。


「…あたしだってわからないよ〜」


今のところ、心当たりは1つもない。

それに、仕事の時間外で課長直々に呼び出されるなんて、今まで一度もなかった。


「課長あの顔だったし、いいことではないだろねっ」


あずさのその言葉に、更に気持ちが沈む。


「まぁ、話なら聞くからさ!いつでも電話しておいで」

あずさはロッカーの鍵を閉めると、手を振って帰ってしまった。
< 168 / 746 >

この作品をシェア

pagetop