O♡L
ブラウスのボタンを外すとき、指が震えていることに気が付いた。

課長からの呼び出しの不安と恐怖で、あたしは額にヘンな汗をかいていた。



重い足取りのままロッカールームを出て、エレベーターに乗り込む。

いつもなら途中で何回か各階に止まるエレベーターが、今日は一度も止まることなく1階へ着いてしまった。


会社の正面玄関のガラスの自動ドアを出て、すぐ左に目を向けると、課長に呼び出されているカフェがある。
< 169 / 746 >

この作品をシェア

pagetop