O♡L
「遅い」

と言われて、さっそく怒られた。


「座れよ」

課長に促されるまま、向いの席に腰を下ろす。


普段は課長席が間にあるけど、ここはカフェ。

カフェのオシャレで小さな丸いテーブルでは、課長との距離が近すぎるように感じた。


「まぁ飲めよ」

課長はすでに、あたしの分のドリンクを用意してくれていたみたいだった。


「いただきます…」

マグカップを持ち、フーフーと息を吹きかけて一口飲む。
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