O♡L
課長の目が光り、あたしはまた姿勢を正す。


「まぁいいや」

五十嵐課長は、コーヒーを一口飲む。


手に持ったマグカップをコトンとテーブルの上に置くと、急に課長が真剣な表情をした。


「今日、お前をここへ呼び出したのはな…」

「…はい」

「お前に、折り入って話がある」


…え?
あたしに…話?

それって、会社で話せないようなことなの…?


「今から話すことは、誰にも口外するな」
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