O♡L
…明日って。


「じゃあ明日、同じ時間にまたここにこいよな。これ、課長命令な」


…えっ、ちょっと。


あたしが呆気に取られていてその場で立ち尽くしていると、「…あっ」と何かを思い出したかのように五十嵐課長が振り返った。


「明日までに、なんか参考書用意しておいて」


それだけ言うと、腕時計に目を移して小走りで会社に戻って行った。


明日もって…、あたしの予定を聞かないで勝手すぎる。
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