O♡L
そう聞かれたときには、決まって五十嵐課長はこう答える。


「そうなんだよ。小稲のヤツ、ビビるくらい英語できねぇから、しゃーなし教えてやってんだよ」


あたしの方が英語が苦手で、あたかも自分が英語を教えているかのように振る舞う。

…本当は、まったく逆なのにっ。


「さすが課長っすね。なんでもデキる課長、やっぱ尊敬します!」

「そんな大したことねぇよ」
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