O♡L
転んだあたしを課長が救護室まで運んでくれて、軽い捻挫だとわかって…。


“よかったな、大したことなくて”

と言って、課長は乱暴にあたしの頭を撫でた。


髪もぐちゃぐちゃになって、乱暴すぎる撫で方がイヤだったけど…。


今は…、イヤ……。


…じゃない。



「やべっ…!もうこんな時間じゃねぇかっ」

課長は腕時計に目をやる。


「もしかして、これからまた会社に戻られるんですか?」
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