O♡L
「…なんであのとき、ドキッとなんてしたんだろ」


さっきまで課長が座っていた向かいの席を見つめながら、あたしはポツリと呟いた。



「あ、いたいた!」

そんな声と共に、空席にだれかが座った。


それは光輝さんだった。


「光輝さん!…どうしてここへっ?」

「奈緒ちゃんが、五十嵐課長からここで英語を教わってるって、他の人から聞いたから!」

光輝さんは屈託なく笑う。
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