O♡L
「…奈緒ちゃんってさ」

急に光輝さんがあたしの顔を覗き込んだ。


「好きな人とか…いたりする?」

「…えっ?」

光輝さんはあたしから顔を背けながら、カフェオレを飲む。


「…毎日課長に英語教えてもらってるって聞いてたからさ。もしかして奈緒ちゃん…課長のことが……とか思ったりしたんだけど…」


伏し目がちに、マグカップをゆっくりとテーブルに置く光輝さん。
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