O♡L
「…ですから、失礼なことをした私に…」

「怒るもなにも、お前記憶なかったんだろ?」

「はい…、そうです…」

「じゃあ、仕方ねーだろ」


五十嵐課長はあたしに一切目もくれず、パソコンの画面を見ながらキーボードをカタカタと打つ。


「小稲、酒弱いのか?」

「あ…、まぁ…はい。強くはないと思います…」

「そうか。今度からは気をつけろよ」


この会話でも、課長はパソコンに目を向けたまま。
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