O♡L
休日ずっと、どんな風に五十嵐課長に謝るべきかあんなに悩んでいたのに、予想に反してあっさり終わってしまった。


あたしはポカンとした顔をして、自分のデスクに戻る。


「あれ?怒られなかったの?」

目を丸くしたあずさが隣から話しかけてきた。


「うん。なんか優しかった」

「まあ、お酒のせいってことで五十嵐課長も大目に見てくれたんだよ。だって、奈緒が思うみたいに悪い人じゃないもん」
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