O♡L
“…ううん、転勤だよ。3年間”


たった2週間でさえ、会いたくて会いたくてたまらない日もあったのに…。

もし、3年間も会えないとなると…。


あたしはどうしていいかわからず、不安に押し潰されそうだった。



「小稲っ」

「はい…?」


通路ですれ違ったとき、逞さんに名前を呼ばれた。

逞さんは周りにだれもいたいことを確認すると、あたしの方へ駆け寄ってきた。
< 602 / 746 >

この作品をシェア

pagetop