僕の生きた日
あいつ、瑞希 刹那、苗字も名前もどっちも名前みたいなややこしい名前だけど僕がずっと忘れない大切な名前。

一生って言わないのは、僕の一生は、それこそ刹那に(つまり一瞬でという意味、刹那は数学的単位)終わってしまうからそんな無責任なことは言えない。
 
     ・・
だから僕はいまも忘れてないよ。

だって刹那は僕の初恋の相手なんだから。

僕が唯一後悔しているのは、想いを伝えられなかったこと。

あの日書いた手紙は届いているだろうか。

伝わったとして君は受け入れてくれるだろうか。






無理だって分かってるだから、僕は、果てよう。

もう一度死のう。

そんなとき、

「やめろ!」

その聞き覚えのある愛おしくてたまらない声が僕を作った。











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