Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
もちろん町の人々は、そこで物を売っているのが忍だとは、これっぽっちも気づきはしない。


これも、彼らの変装の一つ。


商店を開き、収入源を得る一方で、人の会話に耳を傾け、情報収集もする。


「よう、久しぶりだなっ。今日はなにがあるんだ?」

「へい、らっしゃい!今日は、異国からの珍しいモンが入ってますぜ!」


商店は、毎回同じ町へ行くのではなく、いくつかの町をローテーションでまわる。
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