Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
人々はこの笛の音を頼りに、どこからともなく移動商店がきていることを知る。


その笛を吹くのは、颯。

器用な手つきで、竹でできた横笛を巧みに操る。


「よ!いいぞ!」


人々は歓声を上げながら、笛の音に合わせて手拍子をする。


その手拍子に乗って、美しく舞うのは…由羅。


由羅は、この移動商店の看板娘とされている。

そして、颯の笛に合わせて踊る、踊り子。
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