Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「じゃあ市よりも、10個も上なんだっ」


その由羅と市との会話のやり取りをしていた竜之助が、驚いたように口をポカンと開けていた。


「…椿、17なのっ!?」

「そうだけど…、それがどうかした?」

「いや…。てっきり、俺と同い年かと…」


そんな竜之助に、市が抱きつく。


「兄ちゃんは、ハタチなんだよ!この前なったところなんだよねーっ!」

「ああ。椿が大人っぽいから、勝手に…」
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